■概要:電子出版の基礎技術
日本におけるこれまでの情報処理技術の発展を顧みると、日本語処理が果たした役割は極めて大きかったと思います。それは当初のコンピュータ処理におけるアルファベットに比べて日本語が極めて厄介であったからです。ですがこの厄介さを克服することにより、日本のIT技術はアルファベット圏に追従することが可能になると共に、非アルファベット圏におけるIT技術のパイオニアとしてグローバル世界のIT化に貢献しました。今回は、システム開発と、国際標準化における個人的なエピソードをお話しし、日本の技術者が海外の技術者と連携して創造的な成果を挙げた事例を紹介すると共に、今後の日本における異文化交流を踏まえた技術開発の展望をお話ししました。
講演資料 日本語って厄介なんです5
講演映像 https://www.youtube.com/watch?v=_AGJna3TALw
■略歴:大野邦夫氏
1970年NTTに 入社し研究所に配属され, 交換機部品, 通信端末, LISPマシンELISの研究開発に従事. 1987年ELISの販売会社NTT-IT設立後出向し営業SEを担当.
1990年NTT関連企業本部で米国のデスクトップパブリッシング企業Interleaf社とのJV を技術責任者として検討. 1995年Interleaf製品の代理店となったINSエンジニアリング(株)に転籍し文書ソリューション事業を担当. 2000年にINSエンジニアリング(株)はドコモ・システムズ(株)に社名変更し、モバイルソリューションを担当.
2004年(株)ジャストシステムに転籍しXML複合文書プラットフォームxfyの国際標準化を担当.
2007年職業能力開発総合大学校通信システム工学科教授. 2011年退職.同年(株)安土取締役. 2015年(株)モナビITコンサルティング執行役員研究部門長. 博士(工学),画像電子学会,異文化コミュニケーション学会会員.
■開催概要
日時:2022年4月19日(火) 16:00-17:30
料金:どなたでも無料
会場:オンライン Youtube Live(定員ナシ)またはZoom(100名)
主催:日本電子出版協会(JEPA)