講演資料 CES 2022@ JEPA 20220322 TUE 清水計宏 配布用
■概要: Youtubeアーカイブはありません。当日のLiveのみです。
世界最大規模のテクノロジーイベントであるCES 2022が、1月5~7日までの3日間、米ラスベガスで2年ぶりに対面形式とデジタルでハイブリッド開催された。新型コロナ感染症(COVID-19)のオミクロン株が猛威をふるうなか、当初より会期は1日短縮された。
主催者のCTA(全米民生技術協会)によれば、世界からスタートアップ800社を含む2200社超(2020年開催4419社の約半数)が出展。出展者の約40%がスタートアップだった。スタートアップが集結するEureka Park(エウレカパーク)には約800社が参加。リアルな来場者数は約4万5000人と、2020年開催時の約4分の1以下だった。
ハイブリッド開催となり、デジタルプラットフォームには、英国ダブリンとポルトガルのリスボンに拠点を置くWeb Summitが開発したSummit Engineプラットフォームが採用された。
コンファレンスは40セッションを超え、その多くはオンラインでライブストリーミングされた。配信は高画質の4チャンネルで、だれが同時に見ているか、オーディエンスの名前が一覧表示された。チャットの書き込みができ、展示会場の様子も、進行役がレポートした。
CES2022において、宇宙ステーションでの居住や宇宙決済を含むスペーステック(Spacetech)や代替食材やキッチンロボットを中心とするフードテック(Foodtech)とともに、メタバース(Metaverse)、NFT(代替不可能トークン)がクローズアップされた。
メタバースは、没入感のあるデジタル体験を与えるだけでなく、多層化、多重化する方向性を示しながら、フィジカルリアリティとリンクして、現実世界を拡張し始めながら、協同作業ができる新たな経済圏を形成し始めている。
サステナビリティ(持続可能性)やグリーンエコノミー(循環経済)への取り組みも広がりを見せており、新しい知見やビジョンも発表され、テクノロジーがメタバースの未来図が描かれた。
*CES2022の主なニュース(順不同)
・米ヘルスケア大手Abbott:遠隔神経調節治療サービス「NeuroSphere Virtual Clinic」
・韓国Hyundai:ロボットとメタバースの融合で人間領域を拡大
・英国Engineered Arts:人間的な表情と仕草のヒューマノイドを出展
・米Touchcast:エンタープライズ・メタバース「MCity」を発表
・仏Dassault Systemes/身体の状態をデジタルツインで示す「MeetVirtualMe」
・蘭Lalaland:仮想モデル制作ソフト「Genesis Meta Model Creator」を発表
・米P&G:Beauty部門がメタバース「BeautySPHERE」を立ち上げ
・中国Sengled:康をモニターするスマート電球を発表
・米DermTech:皮膚がんの発病可能性を把握できる遺伝子検査を発表
・イスラエルMobileye:L4の自動運転特化のしたAVoC「EyeQ Ultra」
・イスラエルGKI Group:AIを搭載のおしゃべりできるロボットバーテンダー
・韓国DeepBrain A:デジタルヒューマンが接客する「AI Kiosks」出展
・米Myco Technology:大豆を使わない代替肉を出展
・韓国Yangyooグループ/ビーガンチーズ製品を出展
・スイスBiped社:視覚障害者向けのウェアラブルデバイス
・米 Qualcomm:米Microsoftとメタバースに向けて提携
・米GAF Energy:個人で簡単に設置できるソーラーパネル 「Timberline Solar 」
■講師:清水 計宏 氏
1953年(昭和28年)静岡県生まれ。大阪外国語 大学卒業後、77年日本楽器製造株式会社(現ヤマハ株式会社)入社。82年同社退職後、テレコミュニケーション、コンピューター関係の専門紙、雑誌の編集者・記者を経て、89年映像新聞社入社。90年に映像新聞編集長、92年取締役・編集長。2001年10月映像新聞社を退職し、独立。主宰する「BUSINESS HINT!」セミナーは、先端技術や新規事業の紹
介で有名。CES の取材は、32年間連続で続けている。
■開催概要
日時:2022年3月22日(火) 16:00-17:30
料金:どなたでも無料
会場:オンライン Youtube Live(定員ナシ)またはZoom(100名)
主催:日本電子出版協会(JEPA)