転んで手首を捻挫したり、使いすぎによる声の喪失、加齢による機能低下などの障害は、重症度のレベルを問わず、ほとんどすべての人が経験する可能性があり、スマホなどを操作する際にイライラした経験がある人は多いでしょう。
世界の約7人に1人が障害を持っていると言われ、アクセシビリティとは製品や環境を障害のある人でも利用できるようにすることです。アクセシビリティの国際標準であるW3Cによると、認知障害を持つ人の多くが、コンテンツのメニューを使用するときに困った経験をしています。
米国のシラキュース大学の社会学教授スコット・ランデスが行った調査によると、認知障害のある人は、COVID-19で死亡する可能性が2倍高くなるそうです。またW3Cの認知ワーキンググループの研究には、音声インターフェイス経由で病院の予約をとるのが難しいと感じる人は、認知障害のある成人平均より、寿命が短くなることを示すデータもあります。
障害のない人には些細な不便に見えるものが、障害のある人には、生死にかかわる問題となることもあります。そこで障害のある人を中心に考えるアクセシブルなアプローチが、どう実現されるのかを紹介し、既存の技術や環境を応用し、明確で理解しやすいコンテンツ制作と、アクセシビリティを実現するのに役立つ茶話会を企画しました。
■辻本氏資料:JEPA茶話会20210915R2 (1)
■森口氏資料:SoundUD概要説明_210915
■動画アーカイブ:https://youtu.be/K_rAUe-xgAc
■プログラム
<第1部> 「アクセシビリティ・アップデート2021」
~SoundUDの事例紹介を含む~
最新の動向整理、オープンソース技術の支援例、AI活用例など、
2021年度版のアクセシビリティ情報を提供
「音のアクセシビリティ」
<第2部> 「懇親会」
■講師:辻本 英二 氏(デジタルタグボート株式会社 代表)
森口 翔太氏(SoundUD推進コンソーシアム事務局 SoundUD化社会促進部会長
ヤマハ株式会社 クラウドビジネス推進部 サービスプロデュースグループ)
■開催概要
日時:2021年9月15日(水) 16:00-17:30
料金:どなたでも無料
会場:オンライン Zoom(100名)
主催:日本電子出版協会(JEPA)