近年、著作権法の改正が続いており、5月26日にも改正著作権法が成立しています。それは、デジタル時代における著作権の保護と著作物の利用という課題が突き付けられているためだと思われます。
そこで今年の著作権入門セミナーは、まず著作権法の最新動向について解説していただいた後に、著作権の基礎について2回にわたって解説を行うという構成にして、現在の法改正の動きと合わせて著作権について理解できるようにしました。
今年も昨年に続いてWebセミナーという形で、6月23日(水)、6月30日(水)、7月7日(水)の3週連続で開催します。講師は、出版実務の経験豊富な村瀬拓男弁護士にお願いしました。
●第3回 著作権制度の基礎 「自由に使える場合とは」
第3回は、著作権の制限規定についての説明です。「引用」がその典型ですが、引用が成立するのかどうなのかは、いつも迷うところです。判断を間違えると紛争に発展する危険がありますが、ここでは、その危険をキャッチするアンテナをどう立てるのか説明します。また、近時の法改正はその多くが制限規定の拡張です。出版は、制限規定の拡張によって便利になる部分もあり、また著作権者側に立って、過度な拡張による権利者の不利益を防がなければならないこともあります。制限規定の現状について確認していきましょう。
講師:村瀬拓男弁護士(用賀法律事務所)
◇開催概要
日時:2021年7月7日(水)16:00~17:30
料金:どなたも無料
会場:オンライン Zoom(100名)、YouTube Live(定員なし)
URLは当日午前中にお送りします。正しいメールアドレスをご記入ください。
主催:日本電子出版協会(JEPA)
共催:電子書籍を考える出版社の会(eBP)