講演資料 CES 2021@ JEPA 202100310 清水計宏1.1
■概要: Youtubeアーカイブは行いません。当日のLiveのみです。
出版界も、デジタル・トランスフォーメーション(DX)とサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)へ歩を進めなければいけない時代になっています。
2021年はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックの中で明けるという特異な年となりました。年明けの1月11日から14日の4日間にわたり完全デジタルで開催されたDigital CES 2021では、DXとSXが急進し、数年かかることが数カ月で実現するほと、そのスピードが上がっていることが分かりました。AIと5Gの普及も手伝って、リモートによるヘルスケアや診断・介護・投薬・処置、ドローン配送、イベント/コンサートも格段に広がっています。 今回、42分野に分かれて仮想で出展・製品陳列されたが、デジタルヘルス(ヘルスケア、リモートケア/遠隔・介護)、DX、ロボット&ドローン、5G 、AI/機械学習、持続可能性(循環経済、環境保護)、EV&および自動運転車、スマートシティ/ホーム/デバイス、XR(AR/MR/VR)のトレンドがクローズアップされました。併せて、コロナ禍に対処するリモート、非接触、清潔・清浄・殺菌を促す製品・サービスが多数出展されました。
感染症の拡大の中でも、革新的な様相を呈したDigital CES 2021を総括しながら、そこで示された2025年から2030年にかけての方向性を展望します。
・CES 2021の登録者数は8万0746人、出展社数は37カ国から1943社・団体、そのうちスタートアップ681社。基調講演の視聴回数は300万回以上
・紙ベースの生体酵素燃料電池は1平方cmで数mWの発電可能
・印刷で成形する有機太陽電池も、完全リサイクルが可能に
・伸縮自在なディスプレイは、テレビだけでなく、スマートやタブレットにも及ぶ
・透明度が格段に上がった透明ディスプレイも普及の年に
・AR機能を組み込んだコンタクトレンズがローンチ
・デジタルヒューマンも普及年に、カスタマイズができるスタジオ機能も
・継続的にバイタルサインの監視がリモートで可能
・ARヘッドセットを使った外科手術システムも臨床試験で成果
・5Gによるリモート没入型の美術館・博物館の鑑賞システム
・スマートフォンで顔を動画で映して生体データを取得
・UPSはすでに3800回以上のドローン配送を実施。2020年にはCOVID-19でで医療品・薬剤などの配送で需要が急増
・"Impossible Milk"--牛乳の味がして調理・加熱・泡立て・チーズ製造も
・エアタクシーや自動運転ポットに新規参入
・Digital CESのプラットフォームは、データの収集から解析・予測まで、ローコーディングで実現するPower PlatformとMicrosoft Teams環境とが統合され、Azureを通して提供
■講師:清水 計宏 氏
1953年(昭和28年)静岡県生まれ。大阪外国語 大学卒業後、77年日本楽器製造株式会社(現ヤマハ株式会社)入社。82年同社退職後、テレコミュニケーション、コンピューター関係の専門紙、雑誌の編集者・記者を経て、89年映像新聞社入社。90年に映像新聞編集長、92年取締役・編集長。2001年10月映像新聞社を退職し、独立。主宰する「BUSINESS HINT!」セミナーは、先端技術や新規事業の紹介で有名。CES の取材は、31年間連続で続けている。
■開催概要
日時:2021年3月10日(水) 16:00-17:30 料金:どなたでも無料
会場:オンライン Youtube Live(定員ナシ)またはZoom(100名)
主催:日本電子出版協会(JEPA)