現在、電子図書館サービスを導入している公共図書館は全国で約80館です。導入館数は年々増加してはいるものの普及フェーズがなかなか見えてこない中、大学図書館においては紙から電子への移行が先行しており、事実上の「本のない図書館」までもが実現しています。
本セミナーでは、最先端の2事例を通して「電子図書館」成立の条件やインセンティブ、そしてその真の価値を探ります。
■事例1「本の“少”ない図書館:順天堂大学 学術メディアセンター」講演資料
・講師:城山泰彦氏(順天堂大学学術メディアセンター 医学図書館員)
・概要:同センターは移転に伴い、施設的な制約から、紙の本を大幅に減らさざるを得ない状況となりました。幸いにも医学系の学術情報は比較的電子化が進んでいるため、電子ジャーナルと電子書籍を中心とした情報サービスを、教員・医師・学生等に提供しています。医学図書館において電子化が進む状況と、同センターにおける事例について、医学図書館員である城山氏にお話しいただきました。
参考ページ
「今日の医学図書館(『カレントアウェアネス』 研究文献レビュー)」
http://current.ndl.go.jp/ca1659
「外国雑誌選定の際考慮すべきことがら(『情報の科学と技術』掲載論文)」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkg/59/6/59KJ00005580455/article/-char/ja
■事例2「桜美林大学 新宿キャンパス」プレゼン資料
・講師:坂田淳一氏(桜美林大学 ビジネスマネジメント学群 ビジネスマネジメント学類 教授)
・概要:2019年4月の開設を待つ同キャンパスでは、情報環境の整備に力を入れており、図書館を含め全キャンパス的な電子化・ペーパーレス化が計画されています。プロジェクトの責任者である坂田先生に、プロジェクトの概要・狙い・課題についてお話していただきました。
参考ページ
桜美林大学新宿キャンパス案内ページ
https://www.obirin.ac.jp/shinjuku-campus/campus_details.html