◆◆◆◆JEPA30周年記念セミナー/11月4日開催◆◆◆◆
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「クリエイティブ・コモンズと著作権の新しい潮流」
~著作物を利用する観点から著作権をコントロールする~
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著作権の保護期間は、現行法では作者の死後50年、TPP(環太平洋パートナーシップ)協定の発効後には70年に延長されるといわれています。しかし、著作物の利用という観点からは保護期間は長ければいいというものではありません。法律による保護期間とは別に、著作者によって著作物の扱いをコントロールすることはできないのでしょうか。著作権に関する新しい考え方に「クリエイティブ・コモンズ」があります。今回は、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの理事であり、クリエイターとの活動も多い水野祐弁護士に次のような内容でお話しいただきました。
「クリエイティブ・コモンズは、2004年に米国で提唱されたデジタル時代の著作権に関する新しい考え方です。この10年強の間、クリエイティブ・コモンズは世界中の情報コンテンツ分野において広がってきました。そのなかには、出版業界も含まれます。本セミナーでは、出版分野における著作権の取扱い、クリエイティブ・コモンズの採用例などをご紹介することで、著作権、あるいはクリエイティブ・コモンズという法的な観点から、複製から配信(公衆送信)へと移行しつつある出版業界を概観します。」
◎講師:水野祐(みずの・たすく)弁護士(シティライツ法律事務所)
Arts and Law代表理事。Creative Commons Japan理事。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。京都精華大学非常勤講師その他。著作に『クリエイターの渡世術』(共著)、『オープンデザイン参加と共創からはじまるつくりかたの未来』(共同翻訳・執筆)、『デジタルで変わる宣伝広告の基礎』(共著)、連載に『法のデザイン インターネット社会における契約、アーキテクチャの設計と協働』(Business Law Journal)などがある。
◎開催概要
JEPA30周年記念セミナー(著作権委員会)
日時:2016年11月4日(金)15時~17時
会場:研究社 英語センター大会議室
参加:108名