2015年11月9日 出版デジタル機構主催セミナー「デジタルの力で紙の書籍を売り伸ばす米国出版社」

2015.11.09

 日本の書籍市場はここ2年の間で6%ほど落ち込んでいます。一方で北米の出版市場は、2011年に書店業界2位であるBordersの経営破綻を経験したにもかかわらず、その市場規模を維持しています。さらに、リアル書店でも昨年度は前年比3.2%という成長を見せました。その理由として、出版社がウェブを活用して積極的な販促を行い、ネット書店やリアル書店で紙の書籍を売り伸ばしていることがあげられます。
 本セミナーでは、このようにデジタルを利用した画期的な出版物の販促サービスである「NetGalley」および「Title Management」について、同サービスを提供するFirebrand Technologies社のトップであるFran Toolan氏に、お話していただきました。

■講師 Fran Toolan氏 (Firebrand Technologies社 Chief Igniter)
■内容 【⇒資料】
(1)日米出版市場動向、およびFirebrand Technologies社の紹介
(2)NetGalleyサービス紹介
 書籍の販売に影響力のある書店員、図書館員などを通して、自社の出版物を「発見」してもらう販促ツールです。北米では大手を含む300以上の出版社が利用しています。
(3)書籍販売におけるメタデータの重要性
 単なる書誌ではないメタデータの管理配信サービスTitleManagementは、北米で150以上の出版社に採用されています。これを利用して出版社がどのように販売機会を獲得しているのかを紹介しました。