2014年12月10日 アップデート「漢字データベースとユニコード」 

2014.12.10

Unicodeと漢字関連の最近の動きをご紹介するセミナーです。「文字フォント、文字コードはICTの米」ですので、電子出版関係者、漢字、辞書関係者は必見。

■概要と講師

●はじめに 小林 龍生 氏 (JEPAフェロー、CITPC理事)
講師紹介、互換漢字とSVS(Standardized Variation Sequence)など【⇒資料】

●漢和辞典とUnicode 角川文化振興財団 田中 弘一 氏、角川学芸出版 坂倉 基 氏 【⇒資料】

 デジタル時代、インターネット時代を迎え、あらゆる辞書事典は様々なメディアで利活用することを求められています。その根本となるデータ化において、(例えば国語辞典などと比較して)漢和辞典は立ち後れています。それはなぜか。また将来的なオープン化を睨み、「漢字アーカイブ」「角川新字源」はどう対処すべきか。
『世界の文字と記号の大図鑑 ― Unicode 6.0の全グリフ』 小泉 均 氏 (日本版監修者) 【資料はありません】
本の概要と出版の経緯、デジタルの時代にどうして紙の本なのか、ドイツ原著と日本版の違い、編集上工夫した点、本書の魅力や可能性など。

秀英体と文字コード 大日本印刷 秀英体開発室 宮田 愛子 氏 【⇒資料】
大日本印刷のオリジナル書体である秀英体について、電子書籍をはじめとする利用シーンにおける「Unicodeを中心とした文字コードへの対応」、「書体間における字形やデザインの処理」、「これからの取り組み」など報告。

●人種差別の指摘にゆれるUnicodeの絵文字 小形 克宏 氏 【⇒資料】
Unicode収録とスマートフォンの実装により、欧米において絵文字はすっかり市民権を得ました。しかし反動も多数おきています。そうした動きに対し、Unicodeコンソーシアムはどのように対処しようとしているのか、UTR #51ドラフトを参照しつつ報告。

■講演詳細
表題:アップデート「漢字データベースとユニコード」
日時:12月10日(水) 15:00-17:30
料金:JEPA会員社:無料、非会員社:2000円
会場:神保町:日本教育会館 地図 9階「飛鳥」
主催:日本電子出版協会(JEPA)、文字情報技術促進協議会(CITPC)