日本の公共図書館での電子書籍利用は、なかなか進んでいないのが実状です。2013年に電子出版制作・流通協議会が実施した調査によると、電子図書館サー ビスを実施している公共図書館は回答を寄せた225館中17館(8%)。それ以外の事例を含めても30館にも達していないというのが現状のようです。
一方、米国では全公共図書館の9割以上(米国図書館協会調べ)で電子書籍サービスを提供中とのこと。米国の公共図書館ではなぜこんなに電子図書館サービ スが普及しているのでしょうか。日本との違いはどこにあるのでしょうか。実際、どのような使われ方をしているのでしょうか。
1部では、電子図書館の意義、現状、ビジネスモデル、今後の方向性などに関する、JEPA電子図書館委員会によるこれまでの検討内容を、 委員長の金原俊が報告しました。
2部では、米カンサス大学図書館で司書として図書館業務に携わる伊藤倫子氏をお呼びし、米国公共図書館における電子書籍の現状や展望などを、利用する側の視点を交えてお話しいただきました。
報告:
電子書籍貸出サービスの現状と課題 米国公共図書館の経験から
「電子図書館を考える」~セミナー備忘録
日時: 2014年11月4日(火) 15:00-17:30
場所: 飯田橋 研究社英語センター
会費: 会員社 無料 非会員社 ¥2,000円/人
定員: 200名
主催: 日本電子出版協会(JEPA) 電子図書館委員会
題目: 1部 JEPA電子図書館委員会報告
【講師】 金原 俊 :医学書院取締役副社長
2部 『今、米国公共図書館で電子書籍はどうなっているか:米国司書からのメッセージ』
【講師】 伊藤 倫子氏 :Japanese Studies Librarian, University of Kansas Libraries