2014年06月27日 林 智彦 「なぜ電子書籍は嫌われるのか?」

2014.06.27

「なぜ電子書籍は嫌われるのか」と題して、電子書籍の発展を阻害している様々な要因について考察します。「元年」と言われた2010年以降、日本の電子書籍は非常にゆるやかに発展してきたといえますが、昨年末から今年にかけて、否定的な見方が目立つようになってきました。その要因を、社会経済的な動き、システム上の課題、そして文化論の3つの側面から考察します。
5/27〜5/31 にかけてニューヨークで開催された「ブックエキスポアメリカ」の報告も交え、日本の現状の課題と、進むべき道筋を示します。昨年 7 月に開催され好評を博した「電子書籍をめぐる『10 の神話』」の続編です。奮ってご参加ください。

【配布資料】http://www.slideshare.net/tomohikohayashi
【講師】 林 智彦 氏 (朝日新聞社 デジタル本部ビジネス企画開発部)
【日時】 2014年6月27日(金) 15時~17時30分 (受付開始14時30分~)
【場所】 TKP 渋谷カンファレンスセンター
東京都渋谷区渋谷 2-17-3 渋谷東宝ビル 4階のホール 4A
(JR・メトロ・副都心線・東急/渋谷駅から3分、ヒカリエの先)

【参加費】 【飲み物付き】JEPA会員社 1000円 非会員社 3,000 円
【主催】 日本電子出版協会 定例会委員会
【概要】
・日本の電子書籍の伸びが期待を下回り続けている理由
・「日の丸電子書籍プロジェクト」はなぜ失敗したのか
・Googleで「電子書籍 嫌い」で検索すると……。
・次から次へと現れる「エセ評論家」のどこが間違っているのか
・「電子書籍は購入できない」論の誤り
・「緊急デジタル化事業」の勘違い
・米国でガチガチの「反電子書籍派」が「賛成派」に転向したワケ
・アメリカで「リアル書店」が「危機」を脱した方法
・ブックアメリカ・エキスポでかいま見えたアメリカ出版界の電子書籍観
・Kindle成功の秘密を解いた5冊の本
・日本の出版はほんとうに「不況」なのか? Per Capita(一人あたり)で見てみる

・DRMを撤廃した出版社の「成果」
・電子出版権は出版の何を変えるのか?
・電子書籍を「進撃の巨人」でたとえると?
・日本の電子書籍の何がダメなのか?
・「黒船」発想からの脱却法
・紙本と電子書籍、カニバリズムは起きているか? 日本のKindleストア開設以降、現在に至る、述べ24万件のデータ解析から見えたものは?
・いまなぜサブスクリプションモデルなのか? 米国業界団体の調査結果

付録:WoodWing