今月の調査報告



【日 本】

書籍・雑誌推定販売額 2002年3月期 前年同期比2.2%減 5ケ月ぶりに同比減

書籍が同3.9%減、雑誌は同0.6%減。雑誌の内訳は、月刊誌が同1.0%減、   週刊誌が同0.8%増。返品率は、書籍が同0.7ポイント減の27.6%、雑誌は   同0.6ポイント減の22.8%。

ムック市場 2001年 新刊点数は前年比6.3%の大幅増、販売金額は同0.3%減

販売金額は同0.3%減の1,320億円、販売部数は同0.7%減の1億4,576万冊。   金額・部数共に98年以来3年ぶりに前年実績を下回った。   ただし、新刊点数は6.3%増の7,627点。   (以上、(社)全国出版協会 出版科学研究所発行 出版月報2002年4月号)

出版市場 2007年までに12%減 2兆400億円へ 2001年を2,700億円下回る

  2002年は昨年に比べ3.5%縮小、2003年も2.6%減。2005年以降はPDAなどへ   の電子本の配信市場が立ち上がり、紙媒体市場はさらに落ち込むと予測。   矢野経済研究所予測   (2002.5.6 日本経済新聞)

「Books.or.jp」がネット書店6社と連携 検索した書籍のオンライン購入が可能に

日本書籍出版協会の書籍情報検索サイト「Books.or.jp」が、全面リニューアルした。   ネット書店のウェブサイトと連携することで、検索した書籍をオンラインで   購入しやすいように配慮したほか、携帯電話やPDAからの利用にも対応した。   連携したネット書店サイトは、Amazon.co.jp、イーエスブックス、紀伊國屋書店、   ジュンク堂書店、クロネコヤマトのブックサービス、ブープルドットコム。  http://www.books.or.jp/ (2002.4.14 Internet Watch)

筑摩書房 電子出版に参入 1月「筑摩eブックス」の刊行開始

  4月末時点で24タイトル・25点を刊行、以降は毎週金曜日に5点づつ刊行していく。   当面は電子文庫パプリを販売窓口とする。   ((社)全国出版協会 出版科学研究所発行 出版月報2002年4月号)

凸版印刷 マンガ専用のデジタル組版システム開発 2次利用を促し新ビジネスに

  ソフト開発のロイヤルソフトセンターと共同で開発した新システムは、   「ページライト・フォー・コミック」。作画から印刷まで一度も紙で   出力せずにマンガ誌を作成できる。   (2002.4.17 日経産業新聞)

業界4団体と日本図書館協会 有限責任中間法人日本出版データセンター設立

  電子データ時代に書籍情報システムを対応させるために設立、出版情報などの   標準フォーマットの作成と普及などを行っていく。   ((社)全国出版協会 出版科学研究所発行 出版月報2002年4月号)

取次5社が共同で設立した返品物流統合会社に講談社、小学館も出資

  新会社名は出版共同流通。12月をメドに共同物流センターを稼動させ、   まず書店やコンビニから返品された雑誌を処理する。   (2002.4.16 日経産業新聞)

トーハンの新雑誌送品システム・上尾計画が全面稼動 雑誌SCM体制が整う

  7ケ所に分散していた雑誌発送拠点を上尾センターを中心に4ケ所に集約した。   事故率10万分の3以下を保証する体制が完備される。   (2002.4.18 新文化)

日書連加盟書店数 4月1日現在 前年同時点より565店減の8,288店に

  この1年間に脱退した書店は655店で、減少率は昨年を0.5ポイント上回る6.4%と   昨年に引き続き過去最悪の記録を更新した。    (2002.4.18 新文化)

書店に「スターバックス」登場 コーヒー店と書店を仕切らず一体化し内装も統一

  新宿ルミネ1の青山ブックセンターに登場する。本を購入した後にコーヒーを   飲むのもよし、コーヒーを飲みながら本を品定めするのもよし。   (2002.5.3 日本経済新聞)

ブロードバンド利用 2002年3月は約1割 「ユビキタス」ユーザーも登場

携帯電話含めたインターネット利用者は、全体の60%。前年の調査は47.2%で、   12.8ポイント上昇。うちブロードバンド利用者は全体の10.8%で、自宅のPC   からのインターネット利用者は27.5%に上った。また、自宅のブロードバンド   環境で、携帯電話からもインターネットを利用しているユーザーの割合を示す   「ユビキタス比率」は全体の5.8%となり、1年前(0.6%)に比べ10倍近く   増加した。  野村総合研究所調査   (2002.5.8 Internet Watch)

ブロードバンド化に伴い、国内情報流通量は3年で15倍の610万テラバイトに

  2000年度の約42万テラバイトから、2003年度には約15倍の約610万テラバイト   に増加。また、2003年度には情報通信量の約82%がブロードバンド回線による   ものになる。610万テラバイトとは、ストリーミング(1.5Mbps)視聴の約35万年分   (31億時間)に相当する。2000年度末における「文書・データ」の情報量は、   新聞に換算して約5,000年分に相当。    情報通信総合研究所予測   (2002.5.3 InternetWatch)

DSL加入者数 2002年4月末現在 約270万件に

  総務省調査   (2002.5.14 Internet Watch)

インターネット電話ユーザー 2005年末には651万回線に 2001年末は158万回線

      矢野経済研究所調査   (2002.5.11 Internet Watch)

ネットワーク機器出荷額 2001年度 5,327億円  xDSLと無線LAN分野で大きな伸び

  仮にこの2品目の成長がなかったとすれば、ネットワーキング機器の出荷額は   前年を割ったことになる。    矢野経済研究所調査   (2002.5.9 Internet Watch)

デジタル写真のプリント市場規模 2006年 3,076億円 2001年比7.2倍に

  ブレーンチャイルド予測    (2002.5.6 日本経済新聞)

パソコン普及率 2002年3月末は57.2% 1年で6.1%増

      内閣府経済社会総合研究所調査   (2002.5.1 Internet Watch)

【世 界】

電子政府の成熟度 日本は調査対象となった23カ国のうち17位 昨年と同順位

1位は2年連続でカナダ、以下シンガポール、米国と続く。 アクセンチュア調査   (2002.4.26 Internet Watch)

家庭のインターネット人口 中国は5,660万人 米国に次いで2位 日本は5,130万人

  中国情報省によると、新規ユーザーは毎月5〜6%増加しており、この伸び率が続けば、   3〜4年後にはインターネット普及率が25%、家庭ユーザー数は2億5,700万人に達す   る見込み。     米Nielsen//NetRatings調査   (2002.4.24 Internet Watch)

オンライン販売売上高 2002年第1四半期 41%増の116億ドル

売上高増加の要因は、注文の増加と平均購入価格の上昇。第1四半期の注文件数は   9,147万件で、前年同期に比べて33.9%増加した。さらに、平均購入価格は127ドルで、   前年同期の120ドルに比べて5.3%上昇した。2002年通期の見通しを前年比26%増から   同44%増に上方修正した。  米BizRate.com調査   (2002.4.13 Internet Watch) 

B2B市場 今年の終わりまでに57%増加し、4,820億ドルに

      eMarketer予測 (2002.5.1 Internet Watch)

パソコン市場 2002年第1四半期出荷速報(暫定値) 対前年成長率は横ばい

      ガートナー ジャパン調査 (2002.4.24 Internet Watch)

【米 国】

サイモン・アンド・シュースター ヘミングウェイの作品を電子書籍で発売

対象は「老人と海」など23作品、著名作家の作品が一度にeブックになるのは初めて。 価格は9.9ドルと通常の書籍より安め。「アクロバット・eブック・リーダー」、 「マイクロソフト・リーダー」などのソフトで読むことができる。 (2002.5.8 日経産業新聞)

ネット接続家庭の16%がブロードバンドを利用 初級者などにも拡大

  ダイヤルアップ接続ユーザーの24%以上が今後1年以内にブロードバンドサービスに 加入しようと考えている。    Jupiter Media Metrix調査 (2002.4.25 Internet Watch)

ネットトラフィックが月間100ペタ(10の15乗)バイトに 年間成長率は鈍化

  これは米国内の長距離電話の2倍以上に相当する。トラフィックの年間成長率は、 2001年に100%となったが、2000年の130%、1999年の160%に比べると減少し ている。    RHK調査 (2002.5.9 Internet Watch)

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