明けましておめでとうございます。
旧年中はJEPAの活動にご支援・ご協力を賜り、誠に有難うございました。
昨年の1月7日、「2022年度 日本電子出版協会事業説明会」にて2022年度の取組みとして「セミナーの更なる活性化」「会員社のサービスをJEPAセミナーで紹介」「委員会の活性化、『茶話会ゼミ』企画」「JEPAウェブサイトへのバナー掲載」「なんでもポスト」を挙げました。このうち後二者は周知が至らなかったこともあり今一つの結果となったのですが、前三者、特に「セミナーの更なる活性化」については成果を得たと考えています。
昨年は33回のオンラインセミナーを開催しました。毎回Zoom およびYouTubeで配信し、更にその多くはJEPAの公式YouTubeチャンネルにアーカイブされており、無料で視聴することができます。
コロナ禍により会場開催が困難となったことを契機としてJEPAセミナーは完全オンライン化されましたが、その結果、現在約60本のセミナー動画が公開されており、平均視聴回数は約600回、1,000回を越える動画も10本を数えます。この他に類を見ない「電子出版コレクション」をより有効にご利用頂くべく、昨年これらの動画のジャンル別リストを公開しました。
このリストにおけるジャンル及び動画の数は下記の通りです。
・「電子図書館・デジタルアーカイブ」(6本)
・「著作権」(1本)
・「国内動向」(13本)
・「欧米出版・技術動向」(4本)
・「中国出版動向」(3本)
・「標準化動向」(4本)
・「技術動向」(6本)
・「アクセシビリティ」(6本)
・「電子出版物の制作と販売」(8本)
・「学術情報(XSPA共催)」(4本)
・「教育ICT」(4本)
特に「電子図書館・デジタルアーカイブ」「アクセシビリティ」「教育ICT」などの各セミナーのタイトルを見渡すと、インターネットの時代において「電子出版」の概念・実態が大きく広がっていることを反映していると感じます。
昨年一年で最もアーカイブの視聴者数が多かったのは、メディアドゥさんによる「「アクセシブルライブラリー構想」視覚障害者の読書体験をアクセシブルなものへ」(1,761回、2023年1月3日現在)、二番目は、国立国会図書館さんによる「国のデジタル情報基盤の充実に向けて-国立国会図書館「ビジョン2021-2025」の取組から」(1,531回、同上)、三番目は同じくメディアドゥさんによる「NFTが示す、これからのデジタルコンテンツの可能性-デジタルデータの価値と意義-」(1,007回、同上)でした。いずれもまさにネットの時代における「新しい電子出版」をテーマとするもので、多くの方々の興味を引いたのは腑に落ちるところです。
一方で、例えば「標準化動向」の各タイトルなど、「ここでしか聞けない」レアで価値あるJEPAならではの、是非皆様にお届けしたい情報も目白押しです。
JEPAセミナーの話題に終始してしまいましたが、それだけでなく昨年はeBookPediaの大規模改訂、また「茶話会」(ゼミ形式の対話型企画)の開催など、各委員会の方々による活発な活動が行われました。追ってこれらのご報告、また今年度の取り組みについてお伝えする機会を持ちたいと考えております。
本年もJEPAへのご支援ご鞭撻を賜りますよう、伏してお願い申し上げます。