JEPA 出版データフォーマット標準化 交換フォーマット
JepaX ツール集 2000.11.9
ここでは、JepaX文書ファイルを作成したり検証したり変換したりするのに役に立つツール類を その簡単な使い方とともに紹介します。
- DTD検証に使えるツール
- XSL変換に使えるツール
- その他
現在のところ一番お奨めなのは「XML Spy」で編集と検証を行って、 最後に「xlat.js」で変換するという方法です。
- validate.js(フリー)
Microsoft XMLエンジンを使って、XML文書の検証を行うためのJavaスクリプトと バッチファイルです。DOSプロンプトのコマンドラインから、XML文書ファイルを 引数にしてバッチファイルを実行します。
実行例: validate sample.xml
- Internet Explorer 5.0 と Windows Script 5.0 がインストールされている必要があります。
- XML文書にはDTDを指定したDOCTYPE宣言が必要です。
<!DOCTYPE jepax SYSTEM "jepax09.dtd">- DOCTYPE宣言がない場合には、well-formed かどうかのチェックだけが行われます。
スクリプトファイル validate.js バッチファイル validate.bat Internet Explorer 5.0 http://www.microsoft.com/japan/ie/ Windows Script 5.0 http://www.microsoft.com/
msdownload/vbscript/scripting.asp?id=25
- xlint(フリー)
Microsoft XMLエンジンを使ってXML文書を検証するC++のプログラム。DOSプロンプトのコマンドラインから、XML文書ファイルを引数にして実行します。
実行例: xlint sample.xml
- 元々XMLエンジンを利用するサンプルプログラムとしてMicrosoftがソースごと公開しているものです。
- Internet Explorer 5.0 がインストールされている必要があります。
- XML文書にはDTDを指定したDOCTYPE宣言が必要です。
<!DOCTYPE jepax SYSTEM "jepax09.dtd">- DOCTYPE宣言がない場合には、well-formed かどうかのチェックだけが行われます。
- メッセージなどは全て英語です。
xlint(ソース付き) http://msdn.microsoft.com/
downloads/tools/xmlint/xmlint.aspInternet Explorer 5.0 http://www.microsoft.com/japan/ie/
- XML Spy(製品)
Internet Explorer 5.0 の XML エンジンを利用したXMLエディタ。30日の試用が可能です。
- Internet Explorer 5.0 がインストールされている必要があります。
- DTDによる検証が可能です。XML文書にはDTDを指定したDOCTYPE宣言が必要です。
<!DOCTYPE jepax SYSTEM "jepax09.dtd">- well-formed かどうかだけのチェックも可能です。
- エラー箇所にキャレットが移動するので、検証と修正の繰り返し作業には最適です。
- DTDやXSLファイルも同時に開いて編集することができます。
XML Spy http://www.tas.co.jp/xml/tools/xmlspy/index.html Internet Explorer 5.0 http://www.microsoft.com/japan/ie/
- xlat.js(フリー)
Microsoft XML/XSLエンジンを使って、XML文書をXSLスタイルシートに従って変換するためのJavaスクリプトとバッチファイルです。DOSプロンプトのコマンドラインから、XML文書ファイル・XSLスタイルシート・出力エンコーディング指定・出力ファイルを引数にしてバッチファイルを実行します。
実行例: xlat sample.xml jepax2html-ie5.xsl UTF-16 sample.html
- Internet Explorer 5.0 と Windows Script 5.0 がインストールされている 必要があります。
- 変換の前に、XML文書もXSLスタイルシートも検証が行われます。
- 出力HTMLファイルのエンコーディングは第3引数で指定します。 UTF-16, UTF-8, Shift_JIS などが指定できます。
- 出力結果のテキストはインデント整形されますが、XSLスタイルシート内に不要な空白文字が多いと きれいな状態にはならないことがあります。
スクリプトファイル xlat.js バッチファイル xlat.bat Internet Explorer 5.0 http://www.microsoft.com/japan/ie/ Windows Script 5.0 http://www.microsoft.com/
msdownload/vbscript/scripting.asp?id=25
- iHTML(製品)
インフォテリアのXSLプロセッサ。コマンドラインから実行します。
実行例: ihtml jepax2html.xsl -e:Shift_JIS -i:sample.xml -o:sample.html
- Internet Explorer 5.0 は不要です。
- DTDによる検証が可能です。XML文書にはDTDを指定したDOCTYPE宣言が必要です。
<!DOCTYPE jepax SYSTEM "jepax09.dtd">- IE5のエンジンと違って、最初のエラーで検証を中止しないのでまとめてエラーを 修正できます。
- XSLスタイルシートの先頭部分の書き方がW3C準拠となっており、IE5用と若干異なります。
- 無償βテストは終了し、製品版になりました。
iHTML(製品紹介ページ) http://www.infoteria.com/jp/xsc.html
- Internet Explorer 5.0(フリー)
Internet Explorer 5.0 だけでも、well-formed のチェックやXSL変換の動作確認のツールとして 利用することができます。使い方は、XML文書ファイルのurlを指定して表示させるだけです。
- 表示の前に必ずwell-formed のチェックが行われ、エラーならメッセージが表示されます。 DOCTYPE宣言があっても、DTDによる検証は行われません。
- エラーがなければ、解析したXML文書の構造がツリー状に表示されます。
- XML文書内に次のようにXSLスタイルシートの指定を書いておくと、自動的にXSL変換が行われます。 そして通常のツリー構造表示ではなく、変換結果のHTMLが解釈されて表示されます。
<?xml-stylesheet type="text/xsl" href="jepax2html-ie5.xsl"?>- 変換結果のHTMLを見たりファイルとして保存することはできません。
Internet Explorer 5.0 http://www.microsoft.com/japan/ie/
- 今昔文字鏡(製品)と文字鏡フォント(フリー)
「文字鏡研究会」では、9万字以上の漢字やその他の文字を収集して番号づけをし、 そのフォントを無償で公開しています。JepaXでUnicodeにない文字の指定に使う gi 要素では、この文字鏡の番号を利用することが考慮されています。
- TrueTypeフォントと、48dotと96dotのビットマップフォントがあります。
- ビットマップフォントはURLで直接参照でき、以下のようにしてHTMLファイルに 画像として埋め込むこともできます。
<IMG SRC="http://www.mojikyo.gr.jp/gif/054/054033.gif">- 部首などから使いたい文字を探して文字鏡番号を特定するためには、 検索プログラム「今昔文字鏡」が必要になります。
文字鏡のページ http://www.mojikyo.gr.jp/html/index.html
- XSL Formatter
「アンテナハウス」で開発中のXML組版・閲覧ソフトで、現在はプレ・リリース版が提供されています。
JepaX用の XSL ファイルがサンプルとして提供されており、 これによってJepaXファイルを整形して表示することが出来ます。
- ページ単位での整形が行われます。
- 縦組み用のXSLを使えば、縦組みも可能です。
- 「ルビ」「縦中横」も実現されています。
XSL Formatter http://www.antenna.co.jp/XML/xml-top.htm
from 1999.09.10
渋谷 誠 mshibuya@est.co.jp