アーキテクチャとは
コンピュータ分野、いわゆるITにおいてのアーキテクチャとは、(その対象物の)仕様や設計という意味で使われる。たとえば、システムアーキテクチャであれば、システムの仕様(設計)となる。
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「構造」という意味が派生したもの
アーキテクチャは、建築学・構造という意味を持つ英語。現在も、言葉としてはその意味として使用される。
コンピュータ分野、IT分野においては、「構造」という意味を前提に、さまざまなカテゴリで扱われるようになった。
たとえば、
- システムアーキテクチャ
- コンピュータアーキテクチャ
- ネットワークアーキテクチャ
- ハードウェアアーキテクチャ
- ソフトウェアアーキテクチャ
などである。
すべて、〇〇の構造という理解で大きくは間違いない。つまり、〇〇にあたるものについての構造、さらに、仕様や設計ということになり、〇〇アーキテクチャを理解するということで、〇〇の仕組みを理解することになる。それも、より抽象度の高い理解が重要だ。
なぜ、機能や性能の全体像といった、アーキテクチャの、より抽象度の高い理解が必要かというと、技術の開発、改良、改善において、機能や性能の全体像理解していてはじめて、その構造を壊さず(つまり、機能を保持したまま)、追加の実装や改修が行えるからである。
アーキテクチャを理解することで、IT分野の裾野が広がる
また、最近では、とくにネットワークやソフトウェアにおいては、構造を汎用的にするためにアーキテクチャが表面に出てこなくなり、仕組みへの考えが薄れていく傾向にある。しかし、それでは、より良い状態へ進化させることは難しく、(対象物の)アーキテクチャへの理解を推奨する動きが強くなっている。
2000年以降、社会におけるIT化・ネットワーク化が進むと同時に、ITエンジニアのニーズが高まっている。そのため、欧米はもちろん、日本でもコンピュータ分野の基礎知識・素養を習得するために、大学などの学校機関において、各カテゴリのアーキテクチャを学ぶためにコンピュータサイエンスを専門とした、学部・学科の設立が増えている。