学校デジタル図書館とは
一般社団法人日本電子出版協会が提唱している、全国の小中学校を対象とした無料・読み放題の電子図書館サービスのこと。生徒数の少ない学校の児童・生徒も全国平等に同じだけの本を読める環境を提供する狙いがある。
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2021年2月に一般社団法人日本電子出版協会(JEPA)が「緊急提言 今こそ国は学校電子図書館の準備を!」として発表した。
主な内容
提言
1. 国は1人1台の端末環境整備に合わせて直接、全国一律、全ての小中学校に5万点の読み放題の電子図書館サービスを提供する。
2. サービス利用料は、全額、国の負担とする。
背景
・文部科学省は各自治体の予算に上乗せした地方交付税措置により本の整備を進めてきた。
・文部科学省は学校図書館図書標準を示して、1学級しかない小さな小学校の図書館の蔵書数は2,400冊でいいとした。一方、18学級ある大きな小学校では10,360冊となっている。
・離島、中山間地域等の地理的条件に関わらず、教育の質と機会均等を確保することが重要。
・電子図書館は建物も不要で、全国に1つのクラウド電子図書館があれば何万冊でも提供でき、地域格差は解消される。
・電子図書館を用意すれば、書籍、辞書、百科事典、地図、郷土資料、更には海外の出版物など、豊富で質の高いコンテンツを提供できる。
・地方交付税措置ではなく、文科省自身が直接、全国一律、小学校20,095校、中学校10,325校から同時アクセス無制限の5万点の読み放題の電子図書館サービスを提供すべき。
学校デジタル図書館特設サイト
2021年9月よりJEPAは、本提言の広報と理解促進のため特設サイト「みんなの学校デジタル図書館」を開設している。
みんなの「学校デジタル図書館」特設ページ
https://www.jepa.or.jp/digitallibrary/
広報・普及活動
JEPA電子図書館委員会では、特設サイトの開設に続いて、2021年11月の図書館総合展での出展や各種メディアでの発信、内閣総理大臣、文科大臣、関連省庁、各自治体、図書館関係者などへのレター送付など積極的な広報活動を継続的に行なっている。
・つくろう!みんなの学校デジタル図書館
(つくろう!みんなの学校デジタル図書館 :日本電子出版協会からの提言 - YouTube)