オープンソース

2017.04.11

オープンソースとは

 通常は、ソースコード(プログラム)を公開したソフトウェアを意味する。オープンソースソフトウェアを推進する組織として、Open Source Initiative(OSI:オープンソース・イニシアティブ、1998年設立)が存在する。OSIは、オープンソースソフトウェアの要件として、次のような10項目をあげている。これは、OSD(The Open Source Definition)と呼ばれる。

  • 1. 自由な再頒布ができること
  • 2. ソースコードを入手できること
  • 3. 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できること
  • 4. 差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求してもかまわない
  • 5. 個人やグループを差別しないこと
  • 6. 適用領域に基づいた差別をしないこと
  • 7. 再配布において追加ライセンスを必要としないこと
  • 8. 特定製品に依存しないこと
  • 9. 同じ媒体で配布される他のソフトウェアを制限しないこと
  • 10.技術的な中立を保っていること

 ソースコードを公開されたソフトウェアを軸として技術者が集い、共にソフトウェアを改良・開発していくことがオープンソースのおおよその形態である。

 OSDを基本としながら、適用の仕方に変化をつけるなど、目的によっていくつものライセンスが存在する。

 

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ブラウザ戦争

 インターネットの普及期、1990年代後半は、ネットスケープ社のネットスケープナビゲーターとマイクロソフト社のインターネットエクスプローラーが激しいシェア争いを繰り広げていた。やがて劣勢に立たされたネットスケープは、ソースコードを公開し、技術者を結集して新しいオープンなプロジェクトによってウェブブラウザを開発することにした。その過程で、オープンソース運動が形作られ、OSIという組織が登場したとされている。

 

フリーソフトウェア

 フリーソフトウェア(自由なソフトウェア)は、コピーライトに対してコピーレフトを提唱するより急進的な運動であり、ソフトウェアを開発、頒布、改変する自由を推し進めることを目的にしてる。フリーソフトウェア財団(Free Software Foundation、1985年設立)がその核となっている。

 

いろいろなオープンソース

 近年はソフトウェアだけでなく、物品や建築の設計図などを公開して自由に利用していいという立場に対してもオープンソースという表現が使われることがある。

 

 

[清水 隆 20170410]