著作権フリーとは
「著作権から自由・拘束を受けない」という意味であり、著作権が存在していない・放棄されているものを表すが、実際にこの言葉を使用する場面では、一定の利用条件が課せられているケースが多く定義が曖昧な言葉であることに注意が必要。
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本来の意味での著作権フリー
文字通り著作権フリーの著作物とは以下の様なものがある。
- ●著作権が保護期間を過ぎて切れている。
- ●元々著作権保護の対象ではない。著作物ではない。
- ●著作者が著作権を放棄している。または行使しないと宣言している。(著作人格権を除く)
- 注)著作人格権を除くとしているのは、著作人格権は他人に譲渡できない権利と考えられているため
著作権フリーの実態
著作権フリーというワードは、他の創作物を作るための素材の配布などでよく使用されている。写真、イラスト、アイコン、BGM、効果音、地図、Webデザインのテンプレート、動画などがある。利用料は無料のものも有料のものもあり、多くの配布元が再配布禁止や改変禁止、商用利用禁止などの各種の条件を定めている。「利用条件を守って頂ければ、断りなく利用できる著作物」といった意味での使用と言える。
関連用語
著作権フリーと似たような概念の言葉は、多く存在しておりそれぞれ少しずつ意味や使用対象が異なっている。
- フリーウエア:無料で配布されるソフトウエア
- パブリックドメイン:知的創作物の知的財産権が発生していない状態
- オープンソース:ソースコードを公開しているソフトウエア
- クリエイティブコモンズライセンス:著作物の配布を許可する4種類のライセンスの組み合わせたもの
- ロイヤリティフリー:著作権の利用料が無料
[生駒大壱 株式会社旺文社 20170306]