ダウンロードとは
ダウンロード(download)とは、サーバー上に保存されているデータを、インターネットやLANなどのネットワークを介して手元のパソコンやスマートフォンなどに転送して保存すること。一般的に「受信する」「落とす」ともと言う。逆に、手元のパソコンやスマートフォン上に保存されているデータをサーバー上に転送することをアップロード(upload)と言う。「送信する」「アップする」とも言う。
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データをダウンロードすると、クライアント端末のハードディスクに保存される。インターネットなどのネットワークに常時接続していなくてもオフラインで再生、利用できるというメリットがある。しかし、データのファイルサイズが大きい場合やネットワーク回線の速度が遅い場合は、転送に時間がかかる。
一方で、データの転送完了を待たずに、データを受信しながらリアルタイムに再生し、ハードディスクに保存しないで利用する方式を、ストリーミング(streaming)という。
電子書籍とダウンロード
電子書籍や音楽、映像、ゲームなどのデジタルコンテンツは、電子書店のようなコンテンツ販売サイトにおいて決済などの入手手続きを済ませると、コンテンツデータが保存されたサーバから、手元のパソコンやスマートフォンなどのクライアント端末にダウンロード、保存される。ダウンロードされたコンテンツはクライアント側にあらかじめインストールされたブラウザやアプリなどによって、閲覧や視聴することができる。
しかし、ダウンロード方式はコンテンツデータそのものが利用者の手元に保存されるため、著作権者やコンテンツ提供者にとっては、違法コピーなどの不正利用に対する懸念がある。そのため、販売される多くのデジタルコンテンツはDRM(Digital Rights Management;デジタル著作権管理)によって不正利用防止策が施されているが、利用には専用ビューワを必要とするなど、利用者にとって不便な一面もある。そのため最近では、データがハードディスクに保存されないストリーミング方式で、汎用ブラウザをビューワとして用いるサービスを提供するケースも増えている。
[柳 明生 イースト株式会社 20161202]