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日本電子出版協会は設立32年、年会費6万円~で入会でき、毎月2回の講演会は何名でも無料です。
●デジタル・インフラ賞
・NetGalley(出版デジタル機構)
書店員や有力レビュアーに対してゲラを送付していたものをデジタル版に置き換えるサービス。これまでは「顔の見えていた棚の担当者」にしか送付できなかったが、こうしたサービスにより潜在的にその作品のファンになり得る人が発掘できることを期待したい。
・Lentrance(レントランス)
東京書籍などが推進するデジタル教科書サービス。企業として独立し、教科書・教材出版社の採用実績も増加している。ビュアーは基本的にEPUBでアクセシビリティも考慮されている。
・カーリル(カーリル)
全国の図書館横断検索サービス。優れたユーザインタフェースと検索性で紀伊國屋書店や図書館とのコラボも。OpenBookCameraなど斬新な装置も開発。
・Books&Cloud(Books&Company)
電子化の遅れた中小零細出版社をターゲットとしたサービスです。電子書籍制作を依頼すると、みなし売上50DL分を先払いするモデル。既に中小出版社6社と契約を結び販売を始めた。取引先を50社まで拡大することを目指す。
・ABJマーク(正規版マーク事業組合)
電子出版物の配信事業者に対し、ユーザーが「ここは適法なサービスである」と簡単に識別できるような標識を提供することにより、健全なコンテンツ市場の発展を促進させることを目的として定められたマーク。ABJは “Authorized Books of Japan” の頭文字。
・著者向けPOD出版サービス(インプレスR&D)
アマゾンPODによる紙書籍のセルフパブリッシングサービス。印刷可能なPDFファイルさえあれば、基本無料で紙の書籍を出版できるのが特徴。KDPユーザーも多数利用しており、月に1000冊以上販売する書籍も多数誕生している。
●スーパー・コンテンツ賞
・ネットワークビギナーのための情報セキュリティハンドブック(NISC内閣サイバーセキュリティセンター)
NISCのサイバーセキュリティに関する普及啓発活動の一環でハンドブックを電子書籍化、国内27の電子書店で無料配信。小中高校生など、広く国民にこのハンドブックに触れていただき、安心してインターネットを使える社会の実現に向けて協力してもらいたいとの希望が込められている。
・科学図書館(梅田宗宏)
科学古典を無料公開しているWebサイト。スキャンではなく、TeXで組み版し直したPDFファイルを公開している。アインシュタイン、パスツール、北里柴三郎など国内外の科学者の著作を閲覧できる。一部タイトルはアマゾンPODを利用し紙書籍化している。
・夢箱(講談社)
講談社の全コミックス18,345点を詰め合わせたセット。限定1名で販売。購入経緯がショートルポ漫画になる、電子コミック制作現場の見学ツアー、講談社漫画賞授賞式見学、サイン入り色紙などの特典と合わせ、総額811万円。ギネスに認定された。
・ルパン帝国再誕計画(森田崇)
モーリス・ルブランの小説「怪盗アルセーヌ・ルパン」シリーズを原作としたコミックス。イブニング、ヒーローズでの連載を経て、森田氏自らの手で再編集したKindle版がヒット。自己出版プロジェクトの成功事例。
・HON.jp News Blog(日本独立作家同盟)
2004年から電子書籍業界ニュースを提供してきたhon.jp DayWatch!を承継したサイト。激動の時を迎えた「出版(publishing)」という営みの未来を拓くため、革新的(イノベーティブ)な動きや考えをニュース・コラム・インタビューなどの形で紹介・提案することにより、界隈の健全な発展に寄与する非営利のメディア。
●エクセレント・サービス賞
・DMM PUBLISHING(DMM.com)
ネット・コミュニティ内のコンテンツを書籍化するために生まれた出版レーベル。執筆者と読者のネットワークがあり、その中から作品が生まれ、かつ刊行情報が流通する。つまり「本と読者のマッチング」問題に対する、ひとつのデジタル・ソリューション(現状、電子書籍ではないが)。
・DAYS NEO(講談社)
「一度に17誌200人の編集者出逢える場所へ」をうたい、投稿者が編集者からの担当オファーを逆指名できるマッチング型の漫画投稿サイト。ユーザーは同一IDでイラスト投稿サイト「ILLUST DAYS」、小説投稿サイト「NOVEL DAYS」にログインできるなど、漫画・イラスト・小説の連携した展開も可能に。
・Kindleインディーズマンガ(アマゾンジャパン)
「Kindleストア」でマンガ作品が無料公開できるサービス。総額2000万円の「インディーズ無料マンガ基金」が創設され、人気作家には毎月分配金が支払われる。新進気鋭の漫画家を発掘、育成するとともに、読者向けにより多くの作品を提供し、漫画作品の選択肢の幅を広げることを目指す。
・honto with(トゥ・デファクト/大日本印刷)
丸善・ジュンク堂の実店舗、オンライン書店、マイ本棚、電子書店の本の串刺し検索のほか、来店時にアプリからのチェックインでhontoポイントが付与。丸善・ジュンク堂・文教堂の在庫検索から、取り置き・取り寄せも可能に。
・マンガMee(集英社)
女性向けマンガアプリで、オリジナル作品と『りぼん』『マーガレット』『別冊マーガレット』『ココハナ』『クッキー』など女性マンガ誌の作品を毎日配信。ビューアは横読みとタテヨミ作品にも対応。雑誌とデジタルマガジンの定期購読も可能に。
・audiobook.jp(オトバンク)
FeBeからリニューアルし、定額制のサブスクリプションモデルが追加された。月額750円で対象1万点から聴き放題。自らリスクを取って制作、流通させ、国内オーディオブック市場をけん引する。会員数も急増中。
●チャレンジ・マインド賞
・NovelJam(日本独立作家同盟)
著者と編集者が集まってチームを作り、わずか2日間で小説の完成・販売までを目指す『短期集中型の作品制作企画』。17作品が誕生している。「ライブ・パブリッシング」という概念を提唱し、2018年は合宿形式で開催。
・アスパラ ブックス(イースト/インプレスR&D/マイクロコンテンツ)
インプレスの「NextPublishibg」の発想、インフラを使って、従来、出版社で刊行が難しかった、多くの売り部数が見込めない専門書、学術書等を編集し一冊からPODと電子書籍で世に出していく仕組み。3社連合で推進し、学術クラウドファンド「アカデミスト」とも提携。
・旺文社ベンチャーズ(旺文社)
国内出版社による初のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)。旺文社がEdTech(教育×テクノロジ)に特化した10億円規模のファンドを組成。第一号の投資・業務提携企業が子供向けオンライン英会話「ハグカム」に決定した。
・技術書典(TechBooster/達人出版会)
技術普及のためのお祭りイベント。技術書を中心として、出展者はノウハウをアウトプットし、来場者はこの場にしかないおもしろい技術書を探す、技術に関わる人たちがつながる場。すでに5回開催されている。
・マッハ新書(@GOROman BOOTH)
@GOROmanさんが推薦する電子出版のスタイルで、12時間以内に執筆し配信する、というスピード出版のレーベル。後日修正も可能で、購入者は随時最新版を読めるという、電子出版の良さを生かした出版スタイル。
・少年ジャンプアプリコンテスト(集英社)
「少年ジャンプ」自体や、そのマンガ・キャラクターに関する新しいアプリ・WEBサービスを募集。今年で2回目。電子出版を単なる出版物のレプリカとせず、広義にとらえて、出版物をデジタルネットワーク上でどう発展させていくかを試みるプロジェクト。
●エキサイティング・ツール賞
・BCCKS(BCCKS)
紙と電子のセルフパブリッシングプラットフォーム。紙と電子のワンソースマルチユースを実現し、EPUB作成、共有編集、印税自動分配、ストア配本、電子書籍つき紙本「+e(プラスイー)」など多彩な機能でインディーズの支援を行っている。
・g.o.a.t(KDDIウェブコミュニケーションズ)
リリース直後から、独特なUIで注目を集め、2018年6月に縦書きレイアウトにも対応したブログサービス。10月から、小学館の「小説丸」と連動したキャンペーンも実施。
・Adobe Creative Cloud(アドビ システムズ)
Adobeのクリエイティブ制作ツール群。各ツールとも時代に合わせたUIへと進化し、さらに同社が開発するAI技術「Adobe Sensei」が採用されたことで、AI時代のクリエイティブ制作を実現する。10月開催のAdobe MAXにて、各ツールの大幅アップデートが発表された。
・全巻一冊シリーズ(プログレス・テクノロジーズ)
『北斗の拳』を皮切りに、長編マンガを全巻セットとして1台の端末に搭載。クラウドファンディングによる資金調達と徹底的に紙の本の質感にこだわった設計で話題を呼んだ。タイトル数も順調に増えている。過去同様の試みはあったものの、ビジネスとして昇華させてたモデル。
・カードケータイ KY-01L(NTTドコモ/京セラ)
厚さ5.3mm、重さ47gのカードサイズのケータイ。静止画面の消費電力ゼロのほか、反射型電子ペーパーディスプレイを採用しているのが特徴。