W3C日本語組版の要件(JLREQ)が登場は、これまで内弁慶であった日本語組版を大きく変えました。今や、英語を含むさまざまの言語についてWebへの組版要求をまとめるには、JLREQにならって要件文書を書くことがW3Cでは普通になっています。JLREQがなければ、EPUB 3に日本語組版を導入することも出来なかったかもしれません。なお、JLREQをまとめるにあたって中心的な役割を果たした小林敏氏は、2016年12月にJEPA30周年特別賞を受賞されました。
IDPFのW3Cへの統合が決定し、Web技術がどこまでJLREQを満たしているかを評価しようという試みが最近始まりました。2017年1月に、Vivliostyle社がW3Cに提出したメンバーサブミッション「Web技術を用いた日本語組版の現状(Current Status of Japanese Typography Using Web Technologies)」です。今後、このサブミッションがW3CにおけるCSS及びEPUBの仕様制定に影響を与えるものと期待されています。今回のセミナーでは、JLREQの成立を振り返りつつ、今後JLREQをどのように仕様制定に役立てるかを考えました。
1.W3C慶應ご挨拶 芦村常務取締役
2.IDPFご挨拶 吉井理事
3.JLREQの今日と明日、そしてCSS日本語組版 村田真氏
4.JLREQ策定の経緯、現在と未来 小林龍生氏、小林敏氏
Richard Ishida氏(英国からSkype) W3C国際化リード
「Next steps for Japanese script support」 seminar-talk 村田氏紹介文
5.JLREQとCSS比較表の説明 村上真雄氏
※小林敏氏 参考資料
※html5j電子出版部 「JLREQとCSS」勉強会
日時:3月17日(金) 15:00-17:30
料金:JEPA会員社、W3C会員社:無料、非会員社:3000円
会場:飯田橋 研究社英語センター B2F 大会議室
主催:日本電子出版協会(JEPA)
後援:W3C(World Wide Web Consortium)
参加:96名